ハロプロ楽曲大賞'21
今年もハロプロ楽曲大賞'21に参加しました。
以下に、私の投票内容とコメントを記載します。(ブログの日付は12月8日ですが、実際に内容を更新したのは12月9日です)
楽曲部門
『未来のフィラメント』宮本佳林
2.0
宇宙、時間、いまは離れているけれど同時に重なりあうふたつの存在。そんなイメージを掻き立てるような世界をカッチリと作り上げているのが見事だと思います。曲のラストで宮本さんのボーカルが入る直前、アコースティックギターの奏でる旋律の定位が移動するところが好きです。
『がんばれないよ』Juice=Juice
2.0
特にDメロ以降の曲の展開がドラマティックで、自分の中にあるものを確かめていくような歌詞に自然に引き込まれていきます。最後のサビでの半音上への転調で「さあ 明日もがんばれ」のフレーズの中で転調させて転調の前後をスムースにつなげているところが好きです。
『光のカーテン』つばきファクトリー
2.0
Dメロの「もしも時を巻き直せても〜」からの歌詞が印象的で、これまでつばきファクトリーが歌ってきた少女像らしい「決意の歌」に感じられました。Aメロ・BメロはGより低い音で作られており、サビがAから上昇するフレーズで始まりそれまでメロディで使われていなかった音域を使うことで曲の盛り上がりを生み出しているのが巧みだと思います。サビでのファルセットの使用も効果的に感じました。
※楽曲大賞の投票コメントに書き忘れたことを以下追記します。
この曲がアルバム『2nd STEP』でちょうど収録曲のちょうど中間となる8曲目に収録されているのは重要だと思っていて、アナログ盤のA面がこの曲で幕を閉じ、B面へと続いていくという、アルバムの中でひとつの区切りとなる曲のように感じています。
『エキストラ』譜久村聖 (モーニング娘。'21)
2.0
アレンジもオリジナル版とほぼ変わらない忠実なカバーでありながら、オリジナル版とは違った情景を描く歌になっていると感じました。オリジナル版が「かなわぬ恋」だとわかっているから自分の中だけでそっとつぶやく独白とすれば、譜久村さんの『エキストラ』は「かなわぬ恋」とわかっていてもこぼれ落ちてしまった感情のような。歌い上げるのではなく語るようなボーカルを浮き立たせるミックスもいいと思います。
『愛されルート A or B?』アンジュルム
2.0
三拍子のリズム、ハーモニックマイナースケールを使ったメロディ、ランニングベースやブラス、ヒステリックなギターが印象に残るアレンジ、耳慣れない言葉を織り込んだ歌詞と、アクの強い曲。それをアンジュルムが「気だるさ」すら感じさせて表現しているのが素晴らしいです。
※楽曲部門はすべて同点としました。上記の順番は順位ではなくリリース順にしています。
MV部門
『愛されルート A or B? (Studio Ver.) 』アンジュルム
3.0
ほぼモノクロームにまで彩度が抑えられていた映像に途中からリップや衣装の一部の赤だけが差し込まれ、最後のサビでワンカットの中で色が付くという演出にやられました。その演出がより鮮烈に感じられる「Studio Ver.」への投票です。
『未来のフィラメント』宮本佳林
2.0
歌詞に登場する「星」からイメージを膨らませたような映像の雰囲気が気に入りました。ふた通りの衣裳の宮本さんや星空と青空など「対比」を感じさせるところも印象に残ります。基本はシネマスコープサイズの中、フィルム風の映像で16:9になる画面サイズを使った演出も好きな部分です。
(楽曲部門でも投票しているため動画は省略しています)
『SHAKA SHAKA TO LOVE』アンジュルム
1.0
とにかくカラフルなミュージックビデオで、メンバーカラーの使い方がうまいなあと思いました。「SHAKA SHAKA TO LOVE」を繰り返すパートでは、あえてメンバーの無表情なダンスカットにして、最後のそのパートで笑顔を見せるのも印象的な部分です。
YouTube部門
【転調#01】7人組アイドル『長調セブン』とは!?転調の基礎編~ハロプロ音楽理論~ / 転調
2.0
「白鍵だけで説明する」という企画の趣旨上、難しいかと思われた転調をいつもながらの巧みな喩えで説明してみせたのに感心しました。すごいです。
【アプカミ#229】アンジュルム「はっきりしようぜ」MV撮影メイキング・つばきファクトリー「最上級story」ギターREC・「 愛してナンが悪い!?」小田 REC MC : 浅倉樹々 段原瑠々
2.0
『最上級Story』ギターRECへの投票です。セッションミュージシャンがシンプルなプレイを求められる場合があることが感じられて興味深いレコーディング風景でした。あとレコーディングに登場したギターが私好みの機種ばっかりだったのも楽しかったポイントです。
COVERS - One on One - Memory 青春の光 / 小田さくら(モーニング娘。'21)・岸本ゆめの(つばきファクトリー) / COVERS - One on One -
2.0
歌自体はもちろんのこと、レコーディング風景が映像として観られることで、小田さん、岸本さんそれぞれのマイクに向かう(文字通りの)姿勢の違いがわかるのも興味深いポイントでした。
アイマストーク!生田衣梨奈が歌う!!【ハロー!アニソン部#67】
2.0
生田さんが歌うアイドルマスター楽曲『Tulip』が、生田さんってこういう曲もハマるんだという感じで実によかったです。
「Hello! Project 2021 Winter ~STEP BY STEP~」-Digest- January 24, 2021 Start 15:00・ORIX THEATER
2.0
間奏のセリフパートが思わぬ事態を引き起こしている娘。『泡沫サタデーナイト』に一票(笑)。こういう長期間のツアーの中で起きたある種のアクシデントが映像として見られるのは(それを公開部分に含めてくれたことも含めて)ありがたかったです。
推しメン部門
保田圭
私にとってハロプロに興味を持つきっかけとなった存在であり、この部門に選ぶのはこの名前以外にあり得ないです。
全体的な感想のようなもの
以上が私の投票内容です。
楽曲部門に関しては、今回は投票期間が近づいた段階でノミネートリストを見ながら選んでいった5曲という感じです。ほかに候補に考えていたのはつばきファクトリー『ガラクタDIAMOND』、アンジュルム『泳げないMermaid』。コメントのあとにも書きましたが全部同じ配点で、リリース順に挙げてみました。
MV部門は『愛されルート A orB?』Studio Ver.が自分の中で突出していたのでまずこれを決め、あとは初見時に印象が強かった『未来のフィラメント』『SHAKA SHAKA TO LOVE』で。
今年から投票対象の範囲が変更となり、YU-Mエンターテインメント所属アーティストの楽曲が対象外となりました。今年も和田彩花さんや吉川友さんが投票対象となっていたら、私が選ぶ5曲も変わったかなと思います。
YouTube部門に関してはあまりに対象が多いので、自分が見ていたものから選び、かつやはり「楽曲大賞」なのだからということで私の勝手な基準ですが、歌唱や楽曲に関するものを選んでいます。それでもバラエティに富んだ幅広い内容となったので、順番を付けることはできず、全部同得点で順不同です。
今年も、ほかの方の投票内容や実際の集計結果を見るのを楽しみにしています。