音楽雑誌3誌

ブログで書こうと思いつつグズグズしているうちに次の号が出てしまったのですが、バックナンバー購入が紙版・電子版いずれでも可能なはずなので紹介を。

11月25日発売の雑誌『サウンド&レコーディング・マガジン』2018年1月号が面白かったです。

メイン特集は「プレイベートスタジオ2018」。この雑誌ではお馴染みの企画であるクリエイターのプライベートスタジオ紹介なのですが、特に今回は興味深く感じました。

特集を読んで、プライベートスタジオというのは、それぞれのクリエイターの「音楽観」を具現化したものなのではないかということを強く感じました。

そして、音楽制作を取り巻く環境や状況が大きく変化している現在だからこそ、クリエイターそれぞれの音楽観も多様化していて、それが個々のプライベートスタジオの差異として現れているようにも感じます。

個人的には、インタビュー中で BOOM BOOM SATELLITES中野雅之さんが一般リスナーのリスニング環境の変化によって音楽の作り方も変化していることを指摘しているのが特に興味深かったです。

 

特集以外でも、高橋健太郎さんによる連載記事「音楽と録音の歴史ものがたり」が、いま誰もが当然のように感じている「2拍、4拍にスネアが入るドラム」を最初に叩いたのは誰かを検証しており、ちょっとしたミステリーのような面白さもある内容となっています。

www.rittor-music.co.jp

 

続いては現在(2017年12月30日時点)でまだ書店に並んでるはずの雑誌。

12月10日発売の『キーボード・マガジン』2018年1月号は「歌と鍵盤」がメインの特集。その中で、スピッツのサポートメンバーであるクジヒロコさん、Mr.Children のサポートメンバーであるSUNNYさんというキーボード&コーラスを担当するサポートミュージシャンおふたりの対談が掲載されており、技術的な部分だけでなく、おふたりの視点での歌、ボーカリストの捉え方というのが興味深いです。

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もう1冊、12月25日発売の『リズム&ドラム・マガジン』2018年2月号。

イヤモニの特集企画が掲載されているのですが、実際にイヤモニを使用しているドラマーのインタビューを読むと、プロミュージシャン以外には体験できない大会場でのモニタリング環境について知ることができて、ドラムに限らずコンサートでの音響に少しでも興味があれば面白く読める内容になっていると思います。

www.rittor-music.co.jp

 

今回の更新はこんな感じで。